HIV検査の結果・・・・・②
検査受けた日、
夜も寝れないぐらい考えていました。
恋人・前の恋人・両親・友達・職場・自分の将来・・・
いろんな事が頭をよぎり、考えていたというよりパニック状態でした。
そして段々、自分の死ぬ瞬間をリアルに想像していました。
次の日、
”もし感染していたら、あと5年の命だ” と勝手に決めつけ、
”今から1秒も損しないように精一杯生き切ろう”という心境になっていました。
慌てても始まりません。
今日まで、目の前のやるべき事を一生懸命やってきました。
なので、
ふっきれたカンジがあったのでしょう。
相談所のある3Fについた時、自分では冷静なつもりでした。
今日も番号をもらい待っていました。
待機中、自分が何を考えていたか思い出せません。
『507番』
自分の番号が呼ばれました。
”結果”と書かれた紙が貼ってある
扉を3回ノックしました。
『はい、どうぞ』
中に入ると、応接室のように
ソファーが4つ向き合っていました。
お医者さんというよりは、研究者のような先生が座っていました。
『お座り下さい』
と言われた時には、全身が心臓になったかのように
ドキンドキンを一定のリズムで震えていました。
”平常心。平常心。平常心。”
と自分に言い聞かせていました。
そして、窓から見えるビルとビルの間を見つめ
何度も深呼吸しました。
『・・・・・・・・』
先生はずっと無言です。
20冊ぐらいある資料の中から
検査結果を取り出しています。
『・・・・・・・・』
無言で目の前の机に、3枚の書類を見やすいように並べています。
表情は、入ってきたときと変わらず無表情です。
たまらず、並べられていく紙切れを目で追います。
検査受けた日、年齢などが書かれています。
どこに○とか×とか書かれているか分かりません。
隅から隅まで凝視します。
続く
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